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ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut


旅の目的はお菓子!

カフェで優雅に食べてちゃ、チップ代やら飲み物代もバカにならない。
数多く食べるためには、やはり持ち帰りが一番!

一人で3つも4つもケーキを注文するのは邪道…という雰囲気があるウィーンの
カフェ。持ち帰りだったら気兼ねなくケーキを分解できるし、観察しながら味わ
えます。カフェでひとり、ケーキをまじまじと見ながら、時にはメモを取りつつ
食べていると目立ちますからねぇ…。そこはやっぱり開き直れません、私。


ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut_d0134806_4161810.jpg

さて、今回はオーストリアでチェーン展開している Aida アイーダ のケーキ。

ピンク色のお店が目印で、店員さんの制服も乙女チック。
それを見て、アイーダでは働けねぇなと思いました。確実に、制服を着た自分を
受け入れられない。

って、そんなことはどうでもいいんですけど。

チェーンのカフェ&ケーキ屋さんだからか、値段も安めでした。3ユーロ以内で
買えるケーキが多かったような記憶。

ショーケースを一通り見回して、どんなケーキが売られているのかを観察。季節
が秋なので色とりどりのケーキと言うよりも、全体的に茶系のケーキが並んでい
ました。その中から3つを選んで、持ち帰り。


ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut_d0134806_4593244.jpg

ま~、見事に包まれたケーキ達!
ケーキを紙に直接包むなんてこと、日本じゃあり得ませんからねぇ。
それにしても、包むワザは「ほぉぉぉ~!」ってなもんです。

で、開けてみると、これまた見事にクリームが紙にくっついちゃって、ケーキも
美しさを失ってますし、優雅さもない…。
これを目の前にすると、やはり "ケーキはカフェで食べるもの" というのが基本
なんでしょうか?オーストリアでは。

フィンランドではたいてい白いカートン箱に入れますけど、これもまたケーキの
サイズと合わないと無残な姿になる場合があります。"見た目の美しさ" も同時
に求める日本人には、いつまでたっても慣れることはないかなぁ。

さて、アイーダではこんなケーキを買いました。


ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut_d0134806_5445047.jpg

Kardinalschnitten
カーディナルシュニッテン
ラズベリー味

定番ケーキの一つですね。
卵白生地とスポンジ生地を交互に絞って
焼いた生地の間に、ラズベリームースを
挟んだものです。卵白生地のショワッと
いう食感がアクセント。
ムースの分量がちょっと多すぎるかな…。
スポンジが薄すぎて、ちょっと重い。


私は、このラズベリーの味がどうも苦手なんですよね。化粧品みたいな味がして。
だったらなんでコーヒー味を選ばなかったんだって話なんですけど、ラズベリー
のほうがより定番のような気がしたので…。


ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut_d0134806_653374.jpg

Maroni-torte マロントルテ

その名の通り、秋の味覚の栗をこれでもか!
と使ったケーキでした。チョコレートスポン
ジの間にマロンムースを挟んで、上には甘み
のない生クリームとマロンペーストを絞って
あります。
フィンランドでは、栗を使ったケーキという
のをほとんど見たことがない。モンブランの
ように、ぐるぐるとペーストを絞った形態も
見ないですね。


う~ん、これはイマイチでした。絞ったマロンは乾いてるし、クリームも乾いた
感じ。いつ作ったケーキですか?という印象ですかねぇ。一番おいしくなかった
のはクリーム。クリーム本来の味を消さないように甘みをつけていないんでしょ
うが、クリームがまずかったら意味がない…。
これは他のと比べて安っぽいケーキの味がしました。あ、ボロクソに言い過ぎ?


ウィーンのケーキ! 1 Aidan kakut_d0134806_6242226.jpg
Biedermeiertorte
ビーダーマイアートルテ

チョコスポンジの上にヘーゼルナッツ(たぶん)
のムースを流し、薄いナッツ入りのスポンジを
のせ、ベリーのジャムを塗り、更に薄いスポン
ジをのせ、カスタード味のバタークリームを塗
り、ジャムか何かをサンドしたスポンジをのせ
たケーキ…だと思います。

あくまで、私の予想です。


これは組み立てが複雑なので、味も複雑でした。でも、ベースはナッツ味。

深みのある味というか、もったりした味。ん~、濃厚な味って言うのかな?
ムースが特においしかったです。難点を言うなら、一番上のスポンジとその上に
かかったゼリーがダブルで甘いこと。上のゼリーが余計な気がする…。一番上が
チョコスポンジだったらどうなんでしょう?

まぁ、でも見た目で選んだ部分もあったので、それが狙いなのかも知れません。


私が、ウィーン旅行で忘れられないことが一つ。
アイーダで、ケーキとコーヒーを飲んでいたおじいさんが、食べきれなかった
ケーキをのせたお皿をカウンターに持ってきて、店員に何かを頼んでいました。
そして私の前を通り過ぎたおじいさんが手に持っていたのは、包んでもらった
そのケーキ!

オーストリアのお菓子とカフェ文化がそうさせるのか、そのおじいさん自身が
素晴らしいのか…。

”食べ切れなかったケーキを持ち帰る”

ケーキを作る側でもある私は、おじいさんを抱きしめたいぐらいに感動しまし
たよー!日常的にこういうことがある国だとしたら…ホレちゃいます。





by tornio | 2008-11-16 07:49 | Matkalle 旅へ


トルニオでパンとお菓子を学んだ留学奮闘記


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