無駄じゃなかった。 Sillä oli merkitystä minulle.
さぶっ!痛っ!
今日、買い物の途中で見たデジタル温度計。表示は ー13℃…
絶対ウソ!ー13℃であんなに痛いわけない!
で、ネットで調べてみたら…
ちょうど自転車に乗っていた昼間は ー20℃。ほら、やっぱり。
寒さに心底嫌気がさしていた中、雪で滑って自転車でおもいっきり
コケました。コケたのなんか何年ぶり?
コケた瞬間のあの衝撃…久々すぎてビックリした。で、卵も割れた。
大人になってコケると、精神的ショックが大きいのはなぜですか。
話は本題に。前回ブログに書いた "新聞に載った" という話ですが…
今日、その新聞が届きました。取材に来てくれた記者さんが送って
くれたんですが、同封されていた送付状のメッセージを読んで泣き
そうになりました。
あ…いや、泣いた。
数日前に、記者さんからいくつか追加質問のメールが届いたので、
返事を書きました。もちろん、いつものようにフィンランド語で。
すると…
” どうやって君が間違わずにフィンランド語を書くのか、
僕は言葉が出ないぐらい驚いたよ!”
” きっと実際は、僕に送ってくれたメールは、君の友達の誰かが
代わりに書いていると思ったよ!”
これを読んだ時、うれしいとかっていう前にまずホッとしました。
「あぁ~…フィンランド語を地道に勉強してきた自分は、時間は
無駄じゃなかった…」
と肩の力が抜けた。ほんとにね、今までの苦労とか、惨めさとか、
引け目とか、いろんなことが一気に吹っ飛んだ瞬間。
私は話すことよりも、書くことや読むことの方が得意なんですけど、
それは日本で文法書を相手に、長年孤独に勉強していたから。
最初の教科書が『フィンランド語四週間』という、文法ぎっちぎち、
めっちゃ本気の、古風な日本語で書かれた、おもしろくもない難解
な教科書。でも、その本気さが私にはおもしろかったんですね。
この本のおかげで、挫折せず続けられたと言ってもいいぐらいです。
写真の Suomen kielioppia ulkomaalaisille も外国人学習
者向けに書かれた、フィンランド語の文法ルール満載の参考書です
が、この本のフィンランド語や内容を理解できるのも『四週間』で
基礎を鍛えられたから。どっちの本も、私の土台になってます。
なんでそういう変化をするのか?
なんでそういう意味になるのか?
どうやって使うのか?
なんで?なんで?なんで?
どんどん次のなんで?が出てきて、その疑問を素通り出来ない性格
に答えを出してくれるのが文法書です。ハマらないわけがない。
"そんなもんだと覚えればいい" と言われても出来ない、頑固で融通
のきかない性格は時間もかかって効率が悪いのはわかってます。が、
効率よく暗記したいわけではないし、わからないことが楽しい。
「おもしろくなくても、フィンランド語は文法をまずしっかり勉強
せなあかん。それをすればフィンランド語はやさしい。」
というのが、日本でフィンランド語を教えてもらった師匠の口癖。
私は文法を楽しんでますが、そう信じてますし、実感してます。
フィンランド人だらけの学校内じゃフィンランド語を話せて、書け
て、読めて当然なわけです。必死で勉強してきた外国人だとしても、
当たり前の中では容赦ない。
甘えられないのは承知してますけど、たまには頑張ってやってきた
ことを認めて欲しいな~と思うときがあります、正直。
いつでもどんなときでも気持ちが強気なわけじゃないので…。
外国語習得はしゃべってナンボと言われ、それを不得意とする私…
まわりはいつもそこにダメ出し。
文法学習してきた自分も方法も間違いだった?
読める・書けるじゃダメですか?
正確に読む・書くことは意味がないですか?
と、いつもフィンランド語に対して自信がなかったんですけど、
ちょっとだけ自信が持てました。
そんな"たま"に言われた、記者さんの最高の褒め言葉に、私が勉強
してきた時間も勉強も無意味じゃなかったと、気持ちが楽になって
泣けました。
by tornio
| 2010-02-13 07:33
| Suomen kieli フィンランド語
トルニオでパンとお菓子を学んだ留学奮闘記
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